どんなときも
日本の歌の歌詞の年代毎の傾向を見てみると、見事なぐらい世相を反映しているように思う。戦後であれば、貧しいけど希望を持とうよって感じで、ブルースの世界観に近い。高度経済成長期のときは、男と女の駆け引き。バブルの頃はウハウハで、特に心に響くというよりはノリ、基本縦ノリ。バブル後は憂いが入るようになり、哀愁や郷愁のある歌、ここは横ノリ。ここ数年は中二病、そして自分に対して超ポジティブ、絶対大丈夫だから。
これらは飽くまで、僕の思う年代毎の傾向だが、その時代に出てきた寵児で見てみると、そんなに間違ってないと思う。昭和はネガティヴ寄り、平成はポジティブ寄りでちょっと行き過ぎておバカさんな面もあるのはご愛嬌。
僕はこう見えて体が硬い、固い?かなりのレベルである。なのでヨガのレッスンを受けてる。先生も生徒さんも綺麗な人多いし、体も柔らかくなるなら、不純な動機だけど一石二鳥笑 特に体の硬い人には、先生が優しく指導してくれるし…まぁこんな話はどうでもよくて。そこでの若いヨガの先生が、レッスンの冒頭でこんな話をしてくれた。
「今日このレッスンの直前まで、東京に行ってたんです。そこで通勤ラッシュに巻き込まれたんですよ。やっぱり東京は人が多いですね。あまりに人がいるんで自分がちっぽけに見えちゃって。なんか安心しました…」
えっ…安心?なんか侘しくなりましたじゃないの???
そうなんだよね、その出来事がいい事だったのか、悪い事だったのかはその人の感じ方次第だから。前々からポジティブな人だなぁとは感じてたけど、超ポジティブな人だなぁ改めて関心した。なんか今っぽい笑 ネガティヴな自分でもこういう人を見てると、素敵だなと思ってしまう。
正直、最近の歌のポジティブには何か胡散臭さを感じてしまう。ゲスい人のポジティブは特に。ゲスい人のゲスい歌なら共感できるけど笑 世の中いい事ばかりでないし、ポジティブでいなきゃみたいな使命感はどこか無理してる分返って不幸になるような気もするし。けどこういうふとした会話の人間味のある天然なポジティブ、いいもんですね。心が洗われます。