作詞のネタ帳

日常や社会の出来事に対して自分の心に引っかかったことを元に作詞していますが、この心の動きを公開し、また作詞のアイデアとして使う目的で始めました。書いてる歌詞の意味がバレルかも(笑)

美女と野獣

これもアンビバレントと言うんだろうか。女の子を見てて、格好がダッサーと感じながら、色気も感じてしまうことがある。と言うより若干ムラっとするw 逆に完璧なスタイルでオサレさんはあまりムラっとしない。あまりにキレイな人だと、仲良くなったとしても今流行りの一線を超えない可能性さえある(ないかw) 自分の好みはキレイ系のお姉さん。しかしこんな風に思うのはなんでだろう。マイナス面があることの安心感なのだろうか。人のマイナス面は少なからず警戒心や緊張感を解く。

 

しかしである。ダッサーと感じるということは、自分の好みとは真逆であり下手するとストレスの原因となる。それなのに好きになってしまったり、そのマイナス面を気にならなくなるだけでなく、そのものを愛してしまうようになる(でもいつかその魔法も解けてしまうかもw)

 

好みは人それぞれある。先程も触れたが、自分はキレイ系のお姉さんが好き。かわいい系は苦手。派手な色はダメ、ショッキングピンクとか。声フェチで色気のある声が好き。後ろ向きな子はダメ、タバコはダメ…


しかし今まで付き合った子はこれらの好みと大体合致しない、いやむしろ逆。好みじゃない部分に気付くと最初はしょうがないなぁなんて寛容な姿勢(何を偉そうにw)でいるんだけど、そのうちその好みじゃない部分に魅力を感じて来る。好きになるとマイナス部分させ愛らしくなる。これは特に自分だけのことでなく、割とこういう人は多い気がする。美女と野獣カップルとか。

 

好みとは憧れということ。その憧れを探している時に、不意に今まで触れたことのない世界に遭遇する。自分の憧れとのズレ。このズレが妙に頭の脳裏に残る。そして新たな気付きとなる。

 

そう考えるとまさに珍味の世界だ。一般的に美味しいと言われるものからズレた味。臭いものを美味しい美味しいといただく。高いお金まで出して。子供には分からない味。苦味、酸味、塩味、腐臭。まさに人生と重なる。人に対する好みにも珍味の世界はあるはず。通の世界。大人にしかわからない世界が。

 

ビリージョエルの曲で「素顔のままで」という曲がある。そのままの君を愛してるんだと。その「そのまま」の部分が珍味にあたる。他人からしたらよく一緒に居られるなと思うカップルも、その人にとったらそれがないと人生が無味乾燥になってしまう。最近奥さんを亡くされたプロ野球の野村元監督を見てると、それを感じざるを得ない。他人からは欠点にしか見えない部分がその人にとっては掛け替えのないものなんだと。

 

そういう思いで街で歩いているカップルに目をやると、また違って見えるかもしれない。人間の好みは色々なのだ。違和感を感じるカップルがいても微笑ましく思える。こういう色眼鏡で人を見ることはよくないかw
実は自分もたまに通なモードになる時がある。面白みはそちらの方があるようで。「この人変わってるわ」というのが味わい深いんでしょうね、きっと。