作詞のネタ帳

日常や社会の出来事に対して自分の心に引っかかったことを元に作詞していますが、この心の動きを公開し、また作詞のアイデアとして使う目的で始めました。書いてる歌詞の意味がバレルかも(笑)

伝説のチャンピオン

今回はにわかの戯言。

 

先週のサッカーワールドカップ日本対ポーランド戦の日本の戦い方の賛否が世間やネットを賑わせてる。途中ウトウトしていて気付いたら日本が1点取られて負けていてびっくりした自分(ホントにわかなのでスイマセン)。でもテレビの解説が同時間帯のコロンビア対セネガル戦でこのままセネガルが負ければ、警告の少ない日本が勝つと言うのを聞いて、チャンネルを変えてそちらの方を観戦した。日本は卑怯と言われるかもしれないが、ルールがそうなんだからそれを利用しない手はないし、そこでスポーツマンシップと言うのか正当な戦い方をしても裏目にでることが割と多いので、あの時間帯となっては今回の日本の戦略は決勝トーナメントに行くと言う点では正しいと思って見てた。セネガルセネガルで点を取ればいいわけだし、卑怯と言われる筋合いはない(しかしポーランドも空気読んで攻めなかったんですかねw)


しかし戦い方があまりよろしくないと、批判は続出してますね。つまり目標を達成するのはもちろん、その戦いに内容も求める。しかし感動的な勝利を求める気持ちは分かるが、二兎を追うものは一兎をも得ずということわざがある通り、チャンスがあるのであればそこを逃さないことは割と大切だと実感してる。


なぜ実感してるかと言うと、同じことかどうかわからないけどプロ野球の日本シリーズの我が中日ドラゴンズ日本ハムファイターズの最終戦(第五戦)で考えさせられたから。この試合もかなり批判があったのでご存知の人も多いと思う。当時中日は落合監督。ここまで中日の3勝1敗で53年ぶりの日本一まであと一勝と迫った試合。しかも相手投手はあのダルビッシュ。なのにこの試合でダークホースの山井投手が8回裏までまさかの完全試合のピッチング(ホントこのピッチャー中日ファンからしても、たまにとんでもないピッチングをする不思議な存在。ゾーンに入ると誰も手をつけられない)。そしてスコアは1対0の僅差。さぁあなたが監督ならどうする?試合の内容(完全試合)に拘るのか、目標(日本一)に拘るのか、はたまた両方求めるか。落合監督は目標達成に一番高い確率の抑えピッチャーへの交代をして、日本一を成し遂げた。


この試合はホント様々な状況が揃った試合で、浅はかな自分が思いつくだけでも


・中日の3勝1敗とは言え、仮に負けると残り2試合は場所が変わって敵地の北海道での試合になること


得点差が僅差の1点であること

 

・この時点で山井投手の指のマメが破れてる


・山井投手であること(決して完璧なタイプのピッチャーではない、そこが魅力でもある)


53年日本一になってないこと

 

・何よりこんな試合落とすと余裕がなくなる


こんな状況のもとでの試合である。落合監督も冷静に判断して采配をしたんでしょう。当時試合をテレビで見てた時はピッチャー交代のアナウンスに正直「えーっ」とは思った。でも時が経つにつれ、流石の采配だったなと感心するようになった。だって中日は伝統的にあまりにも勝っておかなければいけない試合を落とすチームだから。チャンスは逃すなと。結局落合監督といえ、それ以降リーグ優勝は何度かあれど日本一にはなってない。それほど短期決戦は難しいし、運にもかなり左右される。


中日の歴代監督の中でも突出してしてるのは、星野監督落合監督だろう。そして両者の人間性はあまりに真逆。その特徴は自分が思うに、星野監督は見てる人に感動を与える野球、落合監督はとにかく勝つ野球でしょう。星野監督が常々夢という言葉を使ってたのに対して、落合監督は勝つことがファンサービスであるとこちらも常々言っていたことからもわかる。人気は圧倒的に星野監督の方がある。夢を見させてくれる男は基本モテますw 楽天時代の日本一を取った試合なんてあまりに感動的で星野監督を象徴してる試合。しかし星野監督は常勝チームを作れなかった。特に優勝をした次の年は、燃え尽きちゃうのか成績が良くない。に対して落合監督は安定して勝利する常勝チームであった。リーグ優勝に必要な勝利数に対して、逆算してるかのようなシーズンの戦い。強い相手に絶対勝つではない。捨てる試合は捨てる。勝てる試合は取りこぼさない。その象徴の試合は先に話した日本シリーズ終戦

星野さんはこの日本シリーズのことについて、あるテレビ番組で完全試合にチャレンジさせるべきだった旨の発言をしていた。またオリンピックの監督のとき、ミスした選手に再度チャンスを与えたにも関わらず、再びその選手が足を引っ張り試合に負けて、その采配は批判を受けた。またまた楽天の監督の際、日本シリーズで前日の負け投手のマー君に再度チャンスを与えて、感動的な優勝を果たした。
そう星野さんって情に熱い采配なんだけど、客観的に見ると割と博打打ちという見方もできるんですよねw それに比べ落合さんは勝てる確率の高い方を選ぶ。どちらが面白いかと言えば、見てる側としては星野さんの方だろうね。勝った時の感激はひとしお。でもその確率は高くはない。だが勝てばドラマチック。

どっちがいいかは難しいけど、常勝軍団の方がいいなぁ。今のドラゴンズの惨状見てると辛い…


さて今回のサッカーの日本代表の戦い。スポーツマンシップや感動を求める人からすると、がっかりな試合となるんでしょう。しかしリーグ戦と違い短期戦は余計なことをすると命取りになることがあるので、今回の西野監督の批判を覚悟の采配は立派だと思った派です。特にやり過ぎてるというわけでもないし(今回の批判で高校野球時代の松井秀喜選手の五打席連続四球の例えが出てるが、今回はあそこまで酷くないでしょ!なんでもやり過ぎは良くないです)。次の日本戦が見れることに感謝です。日本のサッカーにとっても決勝トーナメントの舞台は絶対いい経験になる(仮に最後まで勇敢に戦ったことにより点取られてたらどれだけ批判されるんでしょうね、たらればですが)。

 

しかしもう少し早く試合やってくれないかなぁ。夜11時過ぎると眠くてしょうがない(次の試合朝3時からなんですね…ガンバレ日本!)