作詞のネタ帳

日常や社会の出来事に対して自分の心に引っかかったことを元に作詞していますが、この心の動きを公開し、また作詞のアイデアとして使う目的で始めました。書いてる歌詞の意味がバレルかも(笑)

世界に一つだけの花

うちの近所にディスカウントショップがある。これがよく街で見かける店とは違う。とにかく激安。その代わり訳あり商品となる。その訳とは僕が思うに二つ。一つは賞味期限が近づいたもの。もう一つは全く市場で売れずに不良在庫となったものだ。別に僕じゃなくてもその店に行けばすぐに気づくw

 

賞味期限、これは消費期限ではないので多少日にちが過ぎても気にならないのなら、あと少しの期限だとしても大量購入してもいい。この店で某有名メーカーの炭酸水が一本30円で売ってた。賞味期限1ヶ月前。思わず箱買い(24本)した。炭酸水も賞味期限あるんですね。で家で飲んでみてあることに気づく。なんか若干炭酸が弱いw だからなんですかね、賞味期限があるの。でも少し弱いだけなので、全然酒を割る用途であれば問題なし。

 

さて今回の本題。もう一つの安売り商品である。新商品なのに市場で全く評価されず売れ残り、人知れず不良在庫となったものだ。このディスカウントショップの売られてる商品を眺めていると、まるで人が考えたアイデアの墓場のようだ。しかし失敗作はなかなか興味深く、チャレンジした跡というのは見てて勉強になる。成功した自慢話よりも失敗談の方が得られるものが多いのと一緒。笑えるものもあるけどw
覚えてるもののいくつかをあげる。

 

スナック菓子の某有名炭酸ジュース味
スナック菓子ハーブ風味(バジル、パクチー
甘い系スナック菓子のガーリック味
柿ピーのソース味

 

今の流行や若い世代の趣向から、菓子メーカーの人達がアイデアを出し、自社商品と融合させて誕生させたもの。残念ながら自分は手を出さなかったw(昨今なかなか看板商品の別の味というのは成功例が少ないですね)

 

で思わず買ってしまったもの。まずポテトチップス。赤いパッケージでデザインも攻撃的で目立つ商品。そして今まで聞いたことのない外国のソース味。そのソースの説明として甘酸っぱく辛いと。パッケージの良さとその得体の知れないソースに惹かれて手を出した(この店では安いからと簡単に買ってしまう…) 食した感想だが、実にもったいないというのか。なんと一口目が微妙というか、はっきり言えば美味しくないのである。なんか味がもやっとしててはっきりせず複雑。そして鼻を通る風味も良くない。ホント食べたことのない異国の風味。だが食べ続けると段々、「おっ美味い」と感じ始め、程よい辛さのせいか手が止まらなくなる。結局食べ終わりの感想としては美味かった。ただ今のご時世、ものを売るには最初の15秒が大切である。音楽で言えば最初の15秒しかリスナーに聞いてもらえない。この15秒の間にいいと思ってもらわなければならない(だから最近は曲の出だしからサビのものが増えてる)。そう考えると、このポテトチップスは致命的である。最後が一番いいんだからw

 

もう一つの商品はネーミング。この商品に関しては仕方がないかなぁ。スペインの料理にうなぎの稚魚のアヒージョという超高級料理があるそうだが、それを模した廉価版の商品。シラスの代わりに魚のすり身を使ってシラスのように細長く成形して、味のついたオイルに浸した缶詰。缶を開けると細長い糸のような白いすり身が油に浸っており、味は魚肉ソーセージという感じ。そしてその名は「魚のすり身 うなぎの稚魚 ガーリックオイル漬け」。そのまんまなんだが、だからと言ってこれ以外には考えられない。少しでも変えたら嘘になる。さらに問題なのが見た目。細長い白い糸のようなものが、油に浸かっているパッケージ。そしてネーミングがうなぎの稚魚風である。日本人感覚からすると、見たからに美味しくなさそうに見える。これも食せば、ツマミとして全然アリなのだが。

 

世の中には良いものなのに、ちょっとした欠点もしくは文化の違いにより評価されないものは結構ある。自分の作っている音楽も、こういう問題を孕んでいる可能性は十分ある。でも自分の事はわからないものである。自分では良いと思っていても、世間は違うのだ。しかし人のことはよく分かるんだけどなぁ。永遠の課題だ…