作詞のネタ帳

日常や社会の出来事に対して自分の心に引っかかったことを元に作詞していますが、この心の動きを公開し、また作詞のアイデアとして使う目的で始めました。書いてる歌詞の意味がバレルかも(笑)

I Gotcha

  なんか最近自分の中で信じていたことに疑念を抱くようになってきた。それは何かをクリエートする際は、プラスする発想ではなくマイナスする発想が大事だという事。
どうしても思いついたアイデアを、良かれと思いどんどん詰め込んでしまう。バンドでの曲のアレンジであれば、メンバーの意見を反映させなければという思いからなおさらである。だから俯瞰的に物事を見れて、余計なものは要らないとダメ出ししてくれるプロデューサー的な人が必要だなぁとつくづく感じている。これがプロとアマの一番の違い。アマの音楽聴くと、ゴチャゴチャ感やなんでこんな余計な事をしてるんだろうと疑問を感じることが多い(しかしなんで人のダメなことには簡単に気付けるけるんだろう、自分の事はからっきしわからないのに…)。それが昨今の流行り、別の言葉で言うと売れてる商品を見ると、先に書いたことが当てはまってないのではないのか?パッと思いつくだけでも

ラーメン
ダブルスープ、具の全部のせ

大福
フルーツてんこ盛り、プリン…

ソフトクリーム
味噌、醤油、わさび、魚介…

映画
アメコミのスーパーヒーローの共演

アニメ
昔死んだ敵キャラが仲間として復活


ワンポイントの刺繍や裏地

音楽
おまけ

  これらも単純に足してるだけでなく、素人では気付かない何かが工夫されているんだろう。しかし何か絶対的な価値観のあるものに、さらにおいしい何かをプラスされるとあっちゃ、僕みたいな欲張りな人間は購買意欲が刺激されてついつい買ってしまう。お得だし満たされる感じもあるし面倒臭くないし。なんとなく興味が湧いてしまうというのがキモなのかなぁ。

  しかしである。日本には「侘び寂び」という先人たちの教えがある。欲張って色々足してもよくならない、調和がなくなると。日本で時代を超越して残っているものはそういうものだと思う。

  確かにおいしいものを凝縮して、パッケージングしたゴチャゴチャ感はそれで新たな価値なんだろう。もちろんその足したもの同士が、相互作用により、1+1=2 以上の効果が出てるものであれば、それは素晴らしいし、新しいものはそうやって出てくる。でも相互作用がないなら、くどいだけでその塩梅は難しい。

  さてこの先もっと足されていったらどうなっちゃうんだろうと心配する。ヒーローもので言ったら、エヴァガンダムドラゴンボールポケモンが共演するとか。大福で言ったら、ケーキやらチョコやら別の大福やら・・・を皮で包む。こうなるともう原型がない。プロなんだからそこまで無茶はしないだろうけど。こういうものが新しいジャンルになっていくんだろうか?読めない。

  ものを書く人間として、足すのは簡単、引くのは勇気がいるという実感がある。足したら何かを引かなければならない。結局人はある時シンプルなものが良いと気づく時が来る。そしてそういうものが時代を超える。

 

  話題にした売れてるものも、そこに魅力があるからなので、そこにケチをつけるのは得策でない。音楽やってるこっちとしては、足すものすらないw ひがみになるなぁ。
ただ昨今はやり過ぎでは?と思うものが多く感じたので書いてみたが、皆さまはどう思われます?若干バットマンが他のヒーローと共に出てる映画は気にはなりますがw