作詞のネタ帳

日常や社会の出来事に対して自分の心に引っかかったことを元に作詞していますが、この心の動きを公開し、また作詞のアイデアとして使う目的で始めました。書いてる歌詞の意味がバレルかも(笑)

スターティングオーバー

  バンドの再結成やメンバーの復帰、これほどファンにとって喜ばしいことはない。個人的にはレッチリのジョンの復帰(後に再度脱退するんだけど、その時は友好的な別れだった)と、ストーンローゼスの再結成はホント感激して涙が出た。ビートルズだってもしジョンが生きていたら再結成してたかも知れない。ジョンの生前のインタビューからも、再結成に前向きな発言もあるし、後に他のメンバーでアンソロジーを作ったことからも、可能性は高かったんじゃないか。

  それに比べて、頑なまでに再結成を拒むバンドがある。特に日本では多い気がする。外人のバンドはどこかビジネスライクというか、メンバーが死んでなければ案外再結成するんだけどなぜか日本ではしない、一世を風靡した昔の伝説的なバンドほど。昔から辿ってもキャロル、ボーイ、チェッカーズなど。共通点があるとすればボーカルが突き抜けてカリスマ性が強い。

  カリスマ性とは何かと考えたとき、強烈な頑固さだと思う。人が憧れたり平伏せてしまうくらいの。で頑固って何か?心理学的には心の痛みから自分を守るために作られた鎧らしい。つまり頑固な人ほど傷ついてきているということ。人の心は見た目とは逆だから。感受性も強いだろうから聞いてる人の心に届くいい曲も書けるんだろう。

  バンドが友好的でなく解散するからには、余程許せないことがあったに違いない。金が絡むなら特に。外人と違って日本人は金に対して穢れみたいなのもあるし。こういうことがあると頑固な人ほど傷つくだろうし、強い態度に出て収拾が収まらなくなる。

  僕も頑固で笑 ホント人のやってることが許せなかった。バンドでもメンバーの勝手なプレーや音楽の方向性の違いなど、何で?って感じだった。だから選り好みをしてまともにバンドも組めない時期もあった。当然人にされた嫌なことも許せないし、人を見切ってしまう。気に入らないと顔にすぐ出る。

  ある時許せないということが自分にとって良くないという気付きがあった出来事があった。それは学生時代の話で、ベタだけどいいなと思ってた女の子と友達が付き合ってることを知ったときだ。今なら早い者勝ちだからしょうがないなぁと思える話だけど、当時はホント許せなかった。自分が何も努力してないことを棚に上げて。正に若気の至り笑 そんな悶々としてる時に、コンビニの本棚でマーフィーの法則という本を見つけた。簡素な内容だったので立ち読みしてたら、許しに関しての言葉があった。どんなことだろうと許せと、心の底から許せと。それが結局は自分のためになると。その時はホント衝撃的な言葉だった。許さなきゃいけないの?って。

  今のところこの全て許せという言葉は正解だと思ってる。許すってことは、結局自分のためになる。許せない気持ちはずっと心の重しになるし、他の人を見る目にも影響が出る。頑固は孤立する。カリスマ性がある人は同時に強烈な孤独感も醸し出してる。許せないという気持ちに固執しても、客観的にはいいことが余りあるように思えない。

  じゃ今は全て許せてるかって?うーん難しいなぁ、許すって。でも昔に比べれば、許すことを多少覚えたので、人間関係はマシになったかな。なんか許すと先に希望があるというか。それがまた新たな生きる上での刺激になる。それでも許せない出来事にはレベルがあるので、全て許せるかと問われれば、正直わからないが、一応の解決が出たのであれば、許す方向で考えたいと思ってる。

  ファンが再結成を望むバンドは先にあげた大御所以外にもたくさんある。そういうバンドが再結成されると、それに関わる人みんなが幸せになれるように思うんだけどね、難しいかなぁ僕の好きなバンド様、お願いします。